アメリカで暮らす、働く、育てる

アメリカ企業で働く一児の母。アメリカ生活、共働き、子育て、マイホーム購入、、その他日々感じることを書いています。

会社に振り回されない。「働き方改革」を考えてみた~アメリカで働く私の場合

突然ですが先日昇進しました!昇進といっても何か役職に就いたわけでも、部下ができたわけでもないのですが、私の会社では全世界の全社員にGradeが付されており、いわゆる平社員でも色んなグレードの人がいます。そのグレードが上がるとpromotion (昇進)ということになります。

国によってちょっとベースが違ったりもするのですが(日本は修士卒でもGrade 3からスタートさせられたり、PhDもアメリカより軽んじられている模様)、アメリカでは基本的に

  • 大学卒:Grade 3
  • 修士卒 (MBAなどmaster):Grade 5
  • 博士卒 (PhD):Grade 7

からスタートするようです。

Grade 3が一番下のグレードで、取締役とか偉い人になってくるとGrade 11とか12とかそのくらいだと思います。部下がいるマネージャーはGrade 8以上かなというイメージです。

お給料もグレードごとに上限と下限が決められています。同じグレード内でもかなり幅があるので昇給はしますが、promotionしてグレードが上がるとその上限下限自体がかなり上がるので、通常昇給幅も大きくなります。

 

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私は日本でこの会社に入社して、日本で一度promotionして以来、産休育休や渡米などで2年弱のブランクを経てやっと2度目のpromotionでした。

夫も日本で同じ会社に入りましたが、アメリカでポジションを見つけてから渡米したためブランクもなく、気づくと私より2つ上のグレードになっていました。日本にいたときは私の方がグレードも給料も上だったのに!

(とはいえ夫は院卒にも関わらず日本で不当に低いグレードにされていたため、私より高いグレードや給料がそもそも正当なんだと思います。私は日本で中途入社だったので若干給与ベースが高かった)

知らぬ間に差がついたな‥とへこむこともありましたが、やっと少し追いつきました。

 

 

さて、ここで私がpromotionした方法なのですが、ちょっと普通のルートとは違います。

通常は年に1度の査定があり、そこでpromotionできるかどうか決まるわけですが、今回はそうではなく、社内でひとつ上のグレードの仕事を見つけてそちらに移ることになったのです。

私の会社では、どのグループのどんなポジションに今空きが出ているかという情報が常に公開されています。それを元にして、自分のやりたい仕事、働きたい場所の仕事を見つけて自分で応募することができます。応募すると、通常の転職のように面接を受けて、その結果オファーをもらえれば新しい仕事に移れる、という仕組みになっています。

今回わたしは上のグレードの面接を受けて、そこからオファーをもらえたというわけです。(グレードが異なるポジションに応募する場合は今のマネージャーにそれをサポートしてもらう必要はあります。この人は上のグレードに値しますよ、と。)

 

そんな仕組みなので、日本のように会社に指示されて地方に転勤とか、行きたくない海外に転勤とか、そういうことは基本的にありません。(出張はありますが)

もちろん、している仕事やプロジェクト上、他の場所で働くことを打診されることもあるとは思いますが、嫌だったら自分で社内の他の仕事を探して移ってしまってもOKです。あくまで自分の意思で、働く場所や仕事を選べます。

 

今わたしはアメリカのとある州で働いていますが、他の州にもいくつか拠点があります。もしベイエリアで働きたいと思えば、そちらのポジションを探してそちらで働くということも自分の意思(と能力)で比較的自由にできます。(自分の意思なので、会社が引っ越し代を出してくれる場合と「出してくれなくてもいいから行く!」という場合とがあります。自己負担でいいなら尚更簡単に移れます。)

 

いま日本では、長時間労働や会社の指示による転勤など、“働き方”改革が話題になっているようですが、日本でももう少しこのように自分の意思が尊重されるといいのになぁと思います。

残業にしても、残業代の概念自体が今の会社にはなく(これはアメリカが、ではなくうちの会社が、です)、無駄に働くことはないです。用事があれば遅く来ても早く帰っても文句言われません。その代わり、1年の成果を明確に提示しそれを元に評価されるので、自分の成果になると思えば時間を使ってどっぷり仕事をするということも大いにあり得ます。ただし、「時間をかけた」ということは何の評価対象にもならないので(むしろマイナス)、アピールとして長く働くということはありえません。時間のかかる無駄な仕事だと思えば、それを削減して「プロセスを改善して○○時間削減しました」と提示した方が評価されます。

 

 

日本では、その会社に入ったら最後、異動も転勤も基本は会社からの指示が絶対、というところが多いと思います。特に新卒で入った場合は、社内のどんな仕事をするということも選べないことが多いです。これだと、その後の転職も含めて自分がどんなキャリアを形成したいかということを考える(そしてそれを実行する)のも難しいですよね。

 

能力とやる気さえあれば、自分が目指すキャリアに向けて自分で仕事を選択していける、そういう仕組みの方が社員もその家族も幸せに暮らせそうなのにな~と思います。

もちろん、会社の性質、規模等によってできることとできないことがあると思いますが、、日本の大企業でもそういうシステムを取っているところってあるんでしょうか。

日系大企業で働いたことないので分かりませんが、入社したら会社の指示に服従!のようなところでは働きたくないなぁ。

 

成果が出なければ、もしくは個人で成果を出していても会社に何かあれば簡単にクビがきられるのもアメリカなのでそれはそれで厳しいですが、日本の大企業でも安泰ということはなくなっている今、そういうときに備えて自分のスキルやキャリアを調整していける方が、リスクヘッジにもなる気がします。

 

 

↓ アメリカでの仕事・会社についての記事です。もしよろしければ。

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